私は階段を
  下りきり

  駆け込もうとした時



  
  先生



  がドアのところに立っていた。
  

  私は思わず
  足を止める。



  
  「…ほらっ 葉月…早く乗れ」




  先生が  
  私に呼びかける。



  「…う、うん」



  私は電車に乗り込んだ。