「…え?」


  一瞬、
  時が止まったような気がした。

  
  聞かなきゃよかった
  すごく、後悔した。



  そして、
  泣きそうになった。




  「ど、どんな人…?」



  だからといって、
  逃げたら変。


  溢れそうな
  涙を抑えて聞いた。



  「もう…ノーコメント」


  「な…なによぉ…それ」


  もう、
  言葉が出せないよ。


  これ以上...



  “キ-ンコ-ン カ-ン...”


  こんな、  
  ナイスタイミングで鳴るチャイム。


  「じゃ、じゃあ…私帰る!」



   私は、
   逃げるように


   理科室を飛び出した。