「……ご自由にどうぞー」



  後ろから先生の声。




  「…え?」




  また振り返り、
  先生を見る。




  「…自由に入ってくださーい」




  うそ…。
  嬉しい…。




  「…う、うん!」






  出そうになっていた、
  涙も止まり、



  笑顔になって、
  私は理科室に入った。