私は、君に出会えて
  とても、とても幸せでした。


  君は、
  どうですか――?



  *



  
  プルルルル...

  “まもなく、二番線に電車が到着します...”


  登校中の駅。
  いつものように電車を待つ私。

  
  プシュ-..
  目の前の電車の扉が開く。

 
  
  「…来ない」


  ボソッと私はつぶやく。


  今、7時50分。
  いつもなら、あの人いるのにな…。


  
  私は、電車に足を踏み入れる。



  

 「…うわっ、電車出るじゃん!」



  
  聞き覚えのある声。