それから、神様。

こんなあたしを許して下さい。

あと…啓くんに出会わせてくれた事に感謝します。

「言いたくなさそうだね…しばらくここにいたら?」
「…うん。」
「じゃ気持ち落ち着いたら話して?俺教室にいるから。」

と言い、啓くんは屋上を後にした。

あたしはもう決めていた今日で楽になろうって。

あたしの最後が啓くんで終われて良かった。

ありがとう…啓くん。
啓くんの優しさは凄く凄く伝わってきたよ。

だから止まらぬ涙が溢れたんだと思う。

恐る恐る屋上のフェンスに手をかけ、フェンスの反対側に降りた。

もう1歩前に踏み出せば…楽になれる。


ありがとう…みんな。





よし逝こう…目を閉じ、足を滑らせた。