「本当に帰っちゃったの??」

「「みたいだな」」



嵐のような人だった…


「じゃあ、俺も帰る」

「えっ!?」

「受験日は3月9日だから、それまで必死にやれよ」

「わかってる」
「はい」


「馨は本田に手は出すなよ」

「……えぇぇ〜」

「“えぇぇ〜”ってなんだよ」

「この俺に我慢しろと??」

「我慢しろ」

「無理無理」

「無理なら俺が毎日ここに…「わかったよ!!我慢すっから来んな!!」


馨君、必死だね…ハハ…


「ん〜良し!じゃあ頑張れよ」




……先生も嵐のような人だ。



「よし!!!」

「部屋で勉強しよっか??」

「違うだろ」

「えっ???」

「甘〜い時間をす…「馨」


玄関のドアが開いて、先生が顔を出した。


「俺との約束守れよ」

「……えぇぇ〜」

「てめぇーの父親に言うぞ」

「親父っ!?わっわかったよっ!!」

「よし、じゃあな」



「はぁー…最悪」


お父さん??
そんなに怖い人なのかな???