―12月20日


私は担任に呼ばれて相談室に居た。


そして―……


その話はいきなり持ち出された。




「………ゔ…」

「なっ??いいだろ??」


私の前には目をキラキラ輝かせてるまだ新米の多田先生。


いいだろって…。

言っている意味がわかりません。


「あのっ…先生…」

「確かに抵抗はあるとは思うが大丈夫だっ!!」

「でも…」

「相手は3つ年下の中3だぞっ!?」


3つ年下って言われても…


「お前は優秀だし、もう大学も決まってる」

「だからって…」

「本当にあいつは馬鹿なんだよっ!!涙が出るほど馬鹿なんだよっ!!」


そんなに馬鹿馬鹿言うとかわいそうなんですけど…。


「でも…今はもう12月ですよ??
さすがに勉強してないとかはありえないと思いますけど…」


「じゃあ、その目で見てこいっ!!」

「なんでですかっ!?」

「朝も昼も夜も…遊んでない日なんてないぞっ!!!」


…不良??


「でも、不良ってわけじゃないから大丈夫だぞ♪」


いや、それは不良ですよ。