でも、弱気になっちゃ駄目!!

年上なんだし、しっかりしなくちゃっ!!


「君の家庭教師です!!」

「俺のか…」


あれ??
意外と受け入れてくれた??

絶対にキレるか、嫌な顔をされると思ったんだけど…


「和樹も考えてくれたのか」


えっ???

一瞬、怪しい顔をして笑った。


「わかった、勉強しようぜ♪」


こんなにもうまくいっちゃうの??
もうちょっと手のかかる子なのかと、思ったんだけど…そうでもないのか…


「そうだね、」


あ!名前…


「ねぇ、なんて名前??」

「俺は、森本馨[モリモトカオル]
あんたは??」


馨君ね。


「私は本田杏だよ」

「わかった、じゃあ杏って呼ぶから」



えっ!?私は3つも年上なのに、タメ口で呼び捨て!?



「なんで呼び捨て…」


「ん??だって今日から一緒に住むんだし、堅苦しいのは嫌だし」



確かに堅苦しいの嫌かも。


「うん、わかった。じゃあ始めよっか??」


「………なぁ」

「ん??何???」



「一緒に住むってところは無視??」



えっと……はっ!!??


一緒に…住む??????