しばらくたった放課後、

帰りにくるみ先生に呼ばれた。

くるみ「藤井君、新倉先生から聞いたけど、剣道やってたんだって?
剣道部に入らない?」


俺は、部活をする気があまりないことをはっきり言おうと思い意気込んだ。

俺「あのー、俺…」

くるみ「今人が少なくて困ってるんだ。濱野君も剣道部だったらしいから二人でね!」


俺「あぁーはぃ!頑張ってみます!」


くるみ「本当に!よかった!じゃあ明日でも参加しない?」

俺「あぁはい。わかりました。」


そして、くるみ先生はうれしそうに帰って言った。


俺の悪い癖がでた。
人の頼みを断れない。
心の中では断っているのに口にはだせない。



これが原因で今までどれだけ損をしたか。
はやく治さないと、まずいことに。



いや、もうまずいことになった。
自業自得だろう。



そういえば、くるみ先生は(濱野と)って言ってたなぁと思い、電話することにした。


濱野「もしもし、何?」


俺「濱野ってさぁ、剣道部入るのぉ?」


濱野「あぁ、一様入るよ!んで一人はやだからくるみ先生に藤井もみたいなこと言っといたよ(笑)」



[やはり、こいつか]
と思いながらも、

俺「あぁそうなんだ。じゃあ、よろしく!」


などと答えて電話切った。
俺は早速友達選びを失敗した気がした。