そして、学校が終わった頃少し濱野と話してみた。


｢剣道やってたの？｣

｢まぁ中学でね。弱かったけど。藤井君も？｣

｢うん。濱野君と変わらないけどね｣



と、いうような軽い会話をして家に帰った。

なんとなく、話せる知り合いが出来たことに少しだけ、ほんの少しだけあの高校が良くなった。




そして、次の日。


今日からはもう普通に授業らしい。


正直かなりかったるかった。

なにせ、毎回教科ごとに先生がきては自己紹介をやらされる。


そして、毎回同じ事をいわなければならない。


それがだるかった。


英語の時間。


少しはげたジャージの40代ぐらいと見える男が入ってきた。

そして、授業を始めるやいなや、
｢えぇー、新倉と申します。このクラスの英語を担任することになった。よろしく！最初に言っておくが、テストで点を落としたら、俺は容赦なく赤点をつけるぞ！いいな！｣


初っぱながそれかよ

厳しいそうな第一印象を受けた。


そして、毎回恒例の自己紹介。
いい加減にしてほしい。




また俺はいつもと同じ事を言った。


この時は新倉先生の指示で何部に入ろうと思ってるかを言わなければならなかった。


だから、追加で入る気もないのに剣道と答えた。



そして、森の番で森が

｢ラグビーに入ろうと思ってます。｣
と済ました顔でいった。


あいつが真面目にスポーツするのか？

こんなことを思っていると、新倉先生がくいついた。