時間がたつと先輩達が全員降りてきて部活が始まる。

先輩は…だいたい8人ぐらいのようだ。

かなり細身の人から筋肉のすごい人まで、まさに十人十色だった。


キャプテンは橋元先輩という人で見るからにゴツい体をしている。

そしてなんと言っても近よりにくい。
嫌な雰囲気のでてる先輩だ。


橋元先輩 「じゃあランパスから!」


そう言って掛け声が入ると全員がグランドの端に集まり、何人かのグループにわかれながらグランド端から端までをパスを繋ぎながら走った。



初めてだった俺はなんとなく見よう見まねで他の一年とくっつきながら練習をはじめた。


はっきり言ってわけがわからない。


ラグビーのルールの前にパスを出してはいけない!
というのにかなり苦戦をした。


ランパスが終わると2対1と走りながら抜く練習に。


ここからは完全にお手上げだった。


上田先輩 「藤井君はここから見てなわかったら入ってきな。ごめんね、いつもなら初心者メニューにするんだけど今週試合でね」


[今週試合!?]

森もすごいタイミングで連れてくるものだ。

見ててなんとなくやることはつかめたが、とても入って行ける空気ではなかった。
試合が近いことで橋元先輩がミスった一年に怒鳴ってるのを見ると尚更行けなかった。