授業が終わった後、俺はすぐさま水上の席に向かった。
「さっきありがとな!」
水上は座ったままチラッと俺を見上げると、小さく微笑んで、また窓の外に視線を向けた。
やっぱり……どことなく寂しそうな横顔。
俺の勘違いかもしれないけど……でも……。
やっぱり元気ないように見えるんだよな。
「あのさ、水上」
水上が再びゆっくり俺の方に顔を向けた。
「日曜日、一緒にどっか行かね?」
「!?」
水上の肩がビクッと揺れた。
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