「でも……どうして急に血液型なんて訊いてきたの……?」
「え?」
どうしてって言われても……。
そんなの決まってんじゃん。
「水上のこと知りたいから」
俺がそう答えると、水上の顔がますます赤くなる。
「分かんない……」
「へ?」
水上は耳まで真っ赤にしてうつむいた。
「宮本くんって分かんない……」
水上の顔を覗き込む。
「水上!?」
え、なんで!?
なんで泣きそうな顔してんの!?
今にも涙が溢れてしまいそうなくらい目を潤ませている水上。
俺なんかマズいこと言った!?
俺が動揺していると、水上が消えてしまいそうなくらい小さな声でポツリと呟いた。
「宮本くん……私のこと嫌いになったんじゃないの……?」