一人でいる時間は、こんなにもつまらないってこと初めて知ったよ。

ねえ・・・だから、慧。


――あたしの隣にいて??


「あいちゃん!どうしよっ。今日放課後デート行こうって言われちゃった♪今から緊張して大変だよー!」


「よかったじゃん♪いーなあ、あたしも彼氏ほしいな・・・。」


「大丈夫、あいちゃんならできるよ!」

綾は余裕な表情でピースをあたしに向けた。


やばい、どうしよう。

そう思った瞬間、あたしの目からは涙が出てしまっていた。


「あい・・・ちゃん??」


「ううん、なんでもない!大丈夫、大丈夫。」