「元からこういう性格だし。綾とは違うもん。」


綾はあたしの友達で、ふわふわとした雰囲気を持っている。とげとげしたあたしの性格とは大違いで、誰にでも優しく微笑む、天使のような性格だった。


「そばにいるだけで癒される」っていう言葉は、綾のためにあるようなものだとずっと思っていたぐらいだから・・・。



「なんで綾なんだよ!?」


なんでって・・・。


「あいちゃん!さとくん!おはよ~。」

そう言って綾はあたしのカーディガンの袖をつかみながら、大きな瞳であたしを見る。


そして彼女は慧のほうをちらっと一瞬だけみた。