「あ、そう。」

さっき綾を泣かせちゃったから、そのくらいはいいかなって思った。ちょっとだけ妬いちゃうけどね・・・。


「あ、見て!雪だあ~♪」

そういって慧はあたしを置いてはしゃぎ始めた。


さっきまで告白されてたくせに、なんでそんな余裕なんだろう?


「ほら、愛莉も来いって!!」

そういって 慧はあたしの手を取った。



「待ってって!」


この日、見た雪はきっと一生忘れないよ。



だって、


隣にはまぶしく笑う君が居たんだから――。