「「あのっさ・・・。」」

沈黙が終わったのは、二人の声が重なった瞬間。


「えーっと、・・・何?」


「ごめん!!あたし、嘘ついてたの。さとくんとはほんと、何もなくて・・・。」

綾はほほを真っ赤にしてそう言った。


「うん、昨日慧から聞いた。」


あたしが静かにそういうと、綾は

「そっかあ・・・。」

とつぶやいた。


「でも、何で嘘ついたの???」


「それはっ・・・!!」

一度綾は下を見た後に、こう言った。


「あいちゃんの気持ち知りたかったから。」