「っ‥そんなの私が一番分かってるわよ!でもまぁ、そういうことだから‥」

「分かった。とりあえず、明日は単語からやろうか」

「うん。じゃあ、私の家に来て教えてくれる?それに、その方が頼もしい兄貴分もいて、チワワも嬉しいでしょ?」


にっこり、と笑う栖栗に、一時的に英の思考はストップする。


──もしかして、兄貴分とは、あのゴールデンレトリバーのことか‥?


英は、そのことに関して敢えて問い掛けはしたくなかったので(即答で肯定するに決まってるから)、とりあえずは、がっくりと肩を落とすだけにしておいた。