「そうかなぁ?キミはそうかもしれないけど、女は気持ちが伴わないセックスなんて、イイわけないと思うよ」

歩くエロマシーンはくすっと笑った。

「美雪先輩はそうなんでしょうけど、そうじゃない女もいるんですよ」

「そうかしら?」

「ええ」

「うそ!おかしいって。
キミ、ちゃんと人を愛したことある?

あのさ、愛情表現に問題がある人っていうのはねぇ、親から十分な愛情を受けられなかったっていうケースが多いのよ。

キミ、小さい頃に虐待されたとか、もしくは逆に愛情過多に苦しんだりとか…」

「美雪!ちょっと飲みすぎ~。
タカ君、ゴメンネ。
美雪、ちょっと来なさい!」

「怜奈、まだ話の途中……」

「いいから!」

私は、怜奈に引きずられ、トイレに連れて行かれた。