「なんですか、先輩」

歩くエロマシーンことタカ君が自分のグラスを持ってやってきた。

「キミさ、歩くエロマシーンって言われてるんだって?」

ストレートに聞いてやった。

眼鏡をかけた、端整な顔立ち。

背も高く、肩幅もあっていい体をしている。

たしかにモテそう。



「そうなんですか?面と向かって、女性にそう言われたのは初めてです」

少し笑いを含んだ口調で、しれっと言う。

ふうん、いい度胸じゃない。

「忘年会でもお持ち帰りしちゃったんだって?」

「恋愛は自由、じゃないんですか?」

「そうね。でも、噂だとヤルだけヤッておしまい、なんだって?」