教室についたオレ達(オレだけ)には男共の視線がつき刺さった。何でかって?
そりゃ雫がモテるからだよ。雫は校内でもかなり可愛いほうに入る。
そんな雫がオレなんかと一緒に登校して来れば男達は嫉妬するしかないだろう?
雫はこういうの気付かないから厄介だよな
雫 「どうしたの?なぎさ!」
渚 「ん?あぁ、なんでもねぇよ」
ほらな?雫は純粋だもんな。変態達に汚されないようにオレが守ってやんねぇと。
オレは男達の視線に耐えながら席に着いた。雫はオレの隣だ。
キーンコーンカーンコーン
席に着くとチャイムが鳴った。
担任が教室に入って来て、いつものSHRが始まった。
HRも終わり授業が始まる前に雫が
雫 「教科書忘れちゃったから見せて?」
ともじもじしながら言ってきた。恥ずかしいのか…ちょっといじめてみるか。
渚 「えー。ヤダ」
雫 「お願いだよぅ…渚以外に頼めないよ」
雫は涙目だった。ちょっとやりすぎたと思い雫に謝った。
渚 「嘘だよ。ごめんな。…ほら」
と教科書を渡した。こんなことで雫を泣かせてしまったことにかなりの罪悪感を感じながらも授業が始まった。