渚 「雫ー、お前切符買えるか?」
雫 「子供扱いしないでよー!それくらいできるもん……」
案の定………
何か起きるとは思っていたが、たいしたことではなかった。
切符を片道で買ってしまっただけ。
可愛いミスだなと思いながら改札を通ると、オレの予想を遙かに上回る事件が起きた。
ガタン
ガタン?
オレは後ろを振り向いた。
事件は起きた。
切符をお入れ下さい。
切符をお入れ下さい。
オレは恥ずかしくなり雫の切符をすぐに改札機に入れ、走ってすでに止まっていた電車に乗車した。
恥ずかしくて死ぬとこだったよ。
結構電車は空いていた。
近くの席に座り雫を見ると、顔を真っ赤にして泣きそうだった。