雫と別れオレは家に入った。

雫が来る前に色々と隠しとかないと…。
って、んなやましいもん持ってねぇよ。
制服を脱ぎ着替え終わった頃、家のインターホンが鳴った。雫か…

渚 「はぁい。今開ける。」

雫 「ちょっと早く来すぎたちゃったかな?」
今日の雫…可愛いな。いつも私服は見てるけど…やっぱ可愛いわ。

茶色のかかった栗色の髪は腰までまっすぐ伸びている。服は薄い黄色に水玉がついたワンピースにカーディガンを着ている。

雫 「大丈夫だよ。」

雫 「そっか。それじゃお邪魔します」

渚 「どうぞー。」

オレと雫はオレの部屋へ向かった。
雫が先に階段を登って行ったため、パソツが見えてしまったことは内緒だ。

雫 「渚の部屋っていい匂いするよねー」

渚 「そうか?別になんも感じねぇよ」

雫 「いい匂いがするのー!私の大好きな匂い…」

渚 「ん?なんか言ったか?」

雫 「な、なにも言ってないもん!」

渚 「そっか」

ホントは聞こえてしまった。聞こえててももっかい聞いちゃうよな。それで、なんにもないってごまかされる。みんなもよくあることだと思う。

いい匂いって言われるって…なんか嬉しいよな