信じてるわけやない。

これが蛍の泣き声やなんて、あるわけないやん?

でも、
何となく信じたい。

この綺麗な音が蛍の存在を表してるんやったら、きっと蛍も綺麗なんやろうなって…

そう感じることが出来るから。

この歳になってもこんなこと言うてたら笑われるやろか?

やけど、自分の中では嘘やとは思いたくないねん…

もう少し信じててえぇよな?

―蛍の泣き声。











fin