「ミキ…ジュウくんて何者だろね」

カナが囁いた

授業が終わるとあたしは即効振り向いた

見えたのは女子の塊だった
「ミキ!あたしらも行こうよ」

カナに引っ張られて十の席まで行った

女の子達が質問攻めしている

「城崎君どっからきたの?」
「彼女は?」
「どうしてここに来たの?」

十は窓の外を見ながら女子の質問を聞いていた

質問者に振り向くと
真っ直ぐ見つめて

「ぜんぶ秘密」

と一言発した