あたしの心臓を破裂させた十の席は一番後ろで
あたしは一番前で

授業どころか後頭部が熱かった

近くで見たい
声が聞きたい

破裂した心臓がまだ波打っている

早く終われ!

前では三崎ちゃんの英語の授業が続いている

はーやーくー終われ!

後頭部が焦げそうだ

「じゃあいきなり当てちゃおうかなぁ」

三崎ちゃんが微笑んだ

「城崎君あなた答えれる?」

ええ!三崎ちゃん…
ほんといきなり………

十は返事もなく立ち
スラスラと答えた

あまりに上手く
あたしには分からなかった
「流石ね。みんなこれテスト出るからね」

三崎ちゃんは嬉しそうに言った