「…そんなにオレと付き合いたい?」

「え?」

「そんなにヤリたいの?」
「違っ…」

十はあたしの頭を押さえて唇を押しあててきた

「違っ…やめて!」

「付き合うって言葉だけだろ!そんなのなくったってこうやって出来るじゃん」
「最後までやって欲しいならそう言えば?」

頭を押さえた手がすごい力で痛かった…

「十違うよ…そうじゃなくて」

「何が分かるんだよお前に」

「あたしは十の責任感じて動けなくなってる姿が辛いだけ!
彼女一生つくらないなんて…だったらあたしも責任分けて…一緒にいるから」

「だから彼女になるわけ?」

「オレの為に彼女になるわけ?」

「違うの?あたし達…」

「ミキ勘違いしてるよ」

「え?」

「責任?…違うよ」

十の目が怖かった…

「オレはアネキが本気で好きなんだ」

「…」

「オレはアネキを愛してる」

「アネキの彼氏が死んだ時、
よかったとさえ思ったんだ」

「…なんて…じゃああたしは…」

「ふっ世間体だよ」

「…」

「ミキを利用したんだよ」