「いいえ…そんな…」

「じゃあ付き合ってあげて!わたしに気を使って一生彼女は作らない気でいる」
「…」

「だから…」

バタン

「ただいま」

十がケーキを持って帰って来た

あたしの頭の中はぐちゃぐちゃだった

だから友達以上恋人未満だったの?

十とお姉さんとあたしは何もなかったように食事をした

ケーキを食べ終わって

「ミキ部屋行ってて」

十が言った

「オレこれ片付けたら行くから」

十の部屋は2階だった

1階はすべてバリアフリーになっていて

階段の下でお姉さんは十の部屋を教えてくれた

「十の部屋は上がって右だからね」