朝あたしはありえない早さで学校に着いた

あのバス停で待つかとも考えたけど

いつくるか分かんないし
怪しいし

クラスの戸を開けると

十がいた…

「唐沢さん早いんだね」

「城崎くんこそ…早いね」
「朝寄るとこあっから」

「朝から?どこ?」

十はニマッと笑っただけだった

十の机には女子からの手紙がワンサカのっていた

「アイドルみたいだね…こういうのってほんとにあるんだ…」

あたしは積まれてる手紙を見て言った

十は手紙をかき集め
ごみ箱へ捨てた

「え?読まないの?」

「なんで?読むの」

「だってせっかく…」

「せっかく何?」

「え…と」

「オレ誰とも付き合わないし 」

「え?」

「オレ決めた人いるから無駄なの」

「…」

「ミキだよ」

「…」

「アハハ冗談じゃん!」

「冗談?どっから?」

ガラガラ…戸が開いてクラスの男子が入ってきた

十は答えず男子の方へ行った

決めた人いるのも冗談?

すっごい聞きたい事だった