こんな事に夕顔を巻き込んでしまって良かったのかな?



やっぱりこの時真実を言うべきだったと、



後で思い知る事になる。



啓太といると必ず慎吾君も一緒にいた。



三人でおしゃべりして、午後までかかる時は、



二人のお弁当も作って来た。



啓太だけに作るのもなんだから、



ただそれだけの理由で慎吾君の分も作った。



今日は私と夕顔の分しかお弁当を持って来なかった。



「啓太今日夕顔の作ったから、お弁当なくてごめん。」



『華気にしなくていいよ。慎吾とコンビニで弁当買ってくるからさ。』



慎吾君が、『俺華ちゃんのお弁当毎日楽しみにしてたけど、



今日は妹さんも一緒だから仕方ないな。



夕顔ちゃん一緒に行く?お菓子買って上げるよ。』




「ママ、じゃなくてお姉ちゃん行って来ていい?」



「あ、うんいいよ。」



なんかため息が出た。



やっぱ慎吾君に本当の事言わなくちゃ。



コンビニから帰って来た夕顔が困った顔をしていた。


「夕顔どうした?」



夕顔が私の耳元で、「慎吾君ママの事好きなんだって、啓太に言ってた。」