病院へ着くと診療時間まで30分あるので、



勇人さんが見てくれる事になった。



白衣を着た勇人さんを見ると美憂は泣き出した。



勇人さんは急いで白衣を脱ぐ。



熱の為が少し赤くなった美憂の虚ろな目が輝いた。



イケメン大好き美憂のキラキラ光線が始まった。



勇人さんに抱かれ嬉しそうな美憂。



『華ちゃん大丈夫だよ。赤ちゃんが最初にかかる病気、

突発性湿疹だから、お薬を飲めばすぐ良くなるよ。』


良かった。



『熱高いから水分取る事を忘れないでね。』



「勇人さんありがとうございます。」



私が頭を下げると、『沢田は今日休み?』



『田村大丈夫だよ。俺部活の顧問は外してもらってあるから、



春休みだし二三日は休めるよ。



華一人じゃ大変だからな。心配しなくていいよ。』



『カオリが華ちゃん一人で頑張ってるって心配してた。


自動車学校へ行きだしたんだろう。


華ちゃん少しは体休めないと疲れがタマって大変な事になるよ。


今日顔色も悪いし。』



あっ、これは一輝のせいなんです。



一輝が苦笑いをした。