「向坂さんが言うように、小さい子供連れて行ける美容室があったらいいかも。」




『だろう、この話し華に適任だと思うんだ。』



一輝が向坂さんを見て、『向坂君華のこと呼びすてにして、馴れ馴れし過ぎる。この話し華でなくてもいいんじゃないかな?』



私もそう思うんだ。



私子供が小さいうちは一緒にいたい。



自分がいつも一人で寂しい思いして来たから。



自分の子供にはそんな思いはさせたくない。



その時啓太が、『華はこのままでいいの?



高校生の時から子育てと家事をしてさ。



そりゃ大好きな沢田と結婚して幸せなのは分かるよ。


たけど華のやりたい事とかないの?



子育てと家事と仕事を両立してるヤツは一杯いるよ。』



そして彩夏も、「私華と一緒に仕事出来たらいいな。


華なら出来ると思う。」



向坂さんは余裕な顔して聞いている。



『俺は無理言うつもりはない。あくまでも決めるのは華だから、



時間は沢山あるから、ゆっくり考えてくれていいよ。


店の手伝いと言っても、子供が小さいうちは、半日でいいしね。』