俺なんか可笑しな事言ってる?



そんなに二人して俺を見つめて。



「向坂さん本気ですか?華に会いたいんですよね。」


『おまえたち二人が、好きな華って女はいったいどんな奴なんだ?


かなり興味がある。


その華って女おまえら二人を虜にしてんだろう。


どんないい女か会って見たくなったんだよ。』




彩夏はクスッて笑う。



「向坂さんまさか華に興味持ったとか?


華は駄目ですよ。旦那いますし、


二人の子持ちで、上の子は四月から一年生ですから。」



『華はいくつなんだぁ?』


「華は私と一緒で19才で、6才と生まれたばかりの赤ちゃんがいるの。



旦那様は高校の時の担任、大恋愛で一緒になったんだよ。」



彩夏が目を潤ませて話す、華と言う女。



俺はよけいに会いたくなった。