『その話しをしに二人でわざわざ来たの?』



まだ笑っている向坂さん。


啓太の顔が怖いんですけど。



『あのさぁ二人ってどこまで行ってんの?』



どこまで????



『何でそんな事あなたに言わなきゃいけないんですか?』



そうだ、そうだ啓太の言う通り。



『もしかしてキスもまだ?』



何も言えない。



だって、だって私たち、そのあのですね。



『俺たちキスも挨拶程度のしかしていない。


俺はずっと好きな奴がいて、彩夏はそんな俺を好きだって、


いつも俺のそばにいた。


この一年彩夏と二人でいて、俺漸く自分の気持ちに気付いたんです。


俺には彩夏しないって事。

俺気付くの遅くて、彩夏今まで待たせてしまった。


でも一杯待たせた分幸せにしてやりたい。


二人で幸せになりたいんです。』



『二人でねぇ。彩夏はこいつで本当に言い訳?


こいつの好きな奴の事彩夏は知ってるの?


彩夏又辛くならない?』



向坂さん私啓太が好きな華が私も大好きなんです。