父兄が帰り二年二組の教室に、担任の暁矢先生と鈴子さんと私の三人。



「鈴子さんさっきはありがとう。私机叩きそうになった。」



鈴子さんがケラケラ笑う。


「華ちゃんが怒ってるのすぐ分かったよ。今の親自分の子だけ可愛いんだよね。

自己中もいいとこだよ。」


『僕もどうしていいのか分からなかったです。


本当に助かりました。柏木さん迫力ありますね。』



本当だよ。



暁矢先生も私も鈴子さんがいなかったら、どうなるか分からなかった。



多分私切れたと思うし、だってあり得ないでしょ。
自分勝手な質問ばかり。



暁矢先生が、『家庭訪問に行った時も兎に角質問攻めで、


途中帰ろうかと思った。たけど我慢しましたけどね。』


先生も大変だ。


なんか私役にたってないかも。


暁矢先生がクスッと笑う。


『華さんはいるだけで僕が癒されますから。』



「あらまぁ、言ってくれますね。暁矢先生。



華ちゃん好きになちゃ駄目ですよ。」



暁矢先生が吹き出した。



『柏木さん止めて下さい。沢田先生が恐くて、



そんな事絶対無理ですから。』