佐野先生の気持ち分からなくはないけど、



人の幸せを壊すような事はしては駄目だよ。



佐野先生も自分の事だけで回りが見えなかったんだよね。



これでみんなが幸せになればいい。



「華さんに私を許してくれるかな?」



私は頷いた。



「本当の事を言えば最初は佐野先生を許せなかったけど、



でも満那人君と会って、佐野先生の優しいところ発見したし、



うまく感情をコントロール出来なかっただけなんだと思えたの。



それに教師してるのは、多分子供が好きだからじゃないかなってって思ったから。



母親になるって難しくて大変たけど、



夫婦で力を合わせれば、なんとかやっていけるものなんだよね。



私も人じゃ子育てなんて出来ない。



一輝が手伝ってくれるし、回りのみんなの手借りてる。



一人で子育てなんて無理だからね。



佐野先生これからが大変と思うけど頑張って下さい。」