『又華と一緒なんて、なんか照れるよな。』



啓太が私の頭をなぜた。



「啓太彩夏とは会ってる?」


しばらく間があく。



『彩夏とは今年になってまだ合ってない。


アイツなんか忙しいみたいでさ。


メールとか電話はしてるけど会ってはいないんだよね。』



啓太が目線を反らした。



すると啓太の前に座っていた男の子が、『小沢の知り合い?俺にも紹介して!』


啓太の前にいた男の子は、啓太と同じ医大生青嶋慎吾君。



啓太に彼を紹介されても、全然頭に入らず、



彩夏の事ばかり考えていた。



彩夏とは先月会ったけど、啓太の事は何もいわなかった。



二人うまくいってないの?


でも私が口出す事でもないしね。



啓太の事は、きっと彩夏が教えてくれるだろうと思った。



その時まで待つしかないよね。