一輝は黙ったまま何も言おうとしない。



一輝怒った?



由美さんに会いたいと言った私に驚いているんだろうな。



『華はいいの?由美に会いたくないんじゃないのか?』



本当は会いたくない。



「本当なら会わずに済ませたい。たけど佐野先生をこのままにして置けない。



一輝と子供たちを私は守りたい。



その為ならどんな我慢も出来る。」



一輝が微笑む。



『華の気持ち嬉しいよ。俺も由美に頼もうと思っていた。



たけど由美と会う事で、又華を悲しませてしまうんじゃないかと心配だった。』



私は大丈夫だから、そう言おうとしたら一輝が優しく抱き締めた。



『華二人で乗り越えよう。こんな嫌がらせに負けてなるものか。』



そうだよ。



絶対負けない。



一輝が抱き締めた腕に力が入る。



『華愛してる。』



「一輝私も愛してる。」



アアマタ一輝のスイッチが入ってしまった!