「ごめんなさい。
カイくん…、私やっぱり
一緒に行けない…

カイくんには本当に色々お世話になって、甘えっぱなしで、何てお礼を言ったらいいのか…

勝手なこと言っているのは分かってる。
確かにお父さんには会いたい。でもそれより

健に会いたいの…。」

申し訳なくて、カイくんの顔を見られずに、俯きながら言った。

カイくんは、「そっか…」と淋し気な笑みを浮かべ呟くと

「分かった。
僕の事は気にしなくていいから…
今日はもう遅いから、
明日送っていくよ。

それ飲んで、ゆっくり休んでね。お休み。」

そう言って優しい笑顔を残し、出ていくカイくんに、私もお休みを言った。