長い時間が経った。
地獄の業火に焼かれる苦しみ。
俺は、もう屍のように横たわったままだった。
男は、自己の快楽を果たすと消えた。

全身が痛い。
川瀬の泣き声がとても遠くに聴こえる。
俺は、とぼとぼと歩いた。

部屋に戻り、夕食も食べる気がしない。
俺は、ベッドに潜り込むが、眠れない。
痛みは、続く……。

次の日も、その次の日も俺は、眠れなかった。
風呂に入って、ひたすら身体を洗い続けた。
ロクに食っていないのに、何回も嘔吐した。
俺は、家から一歩も出ないでいた。

その日も、俺は、天井をぼんやり眺めてベッドに横になっていた。

ドアをノックする音。
川瀬が立っていた。