ドアを開けたら証明できる。しぃちゃんはただ黙ってドアを開けた。

すると迎えいれた女の子は、しぃちゃんの顔を見るなり急にビンタをしてきた。


『? なんで私が殴られなきゃないの?』


すると隣にいた男が止めに入ったが、女の子は泣きわめき、しぃちゃんは呆然とするばかりだった。


『ヒロアキの子供がお腹にいるのよ!』


するとどうしたものか、それまでの男への愛情がジェットコースターのように通過し、消えていくではないか。


夢から覚めたしぃちゃんは、自分が浮気相手なのだと確信し、その場を立ち去った。