「えっ、まだ待って」


私がそう言うと、雪斗くんは指で涙を拭いてくれて、コート持ってこいって言われた。


急いでコートを着て玄関まで行くと、雪斗くんは手を差し出してくれた。


いつも通り雪斗くんがどっかに連れていってくれる。



着いたのは、フランス料理店……………。


やばい、マナーなんか分からないよ↓


雪斗くんが予約してくれてたみたいで、すぐに入れた。


そりゃ、こんな素敵な店にイヴの日にすんなり入れるわけないもんね………


ほんとしっかり者だなぁ。


「美希、そんな強張った顔しないで。」