目を覚ますと そこには白馬に乗った王子様と 小さい小人達が 沢山の花束を持って並んでいました。 そんな世界に憧れていた。 この歳にもなって、そんなお伽の国に憧れているなんて、少し自分が惨めになる。 現実を見なよ…── 誰かが、そう囁いたように感じた。 目を覚ますと そこには冷たく無機質で寒々しい 無駄に広い部屋が ひろがるだけでした。