素良の背中に後から抱きついた。


「何も言わないで。
少しの間だけこうしていて・・・・」

私は素良の背中に顔を埋めた。

前からだと
Kissしたくなるから


背中から前にまわされた
私の手を
素良が握りしめてくれた。


「私の選択が間違ってたか
あっていたのか・・・・
それは、もっと先に答えがでること
だけど・・・・
今だけは・・・
今日だけは、間違ったって思う。
素良を離れたら
離れた分だけ
素良が恋しい・・・
教室にいる素良を見るたび
胸がときめいて
それだけでよかったのに・・・・
もう会えなくなるなんて
考えもしなかったから・・・
すごく動揺してる・・・・」


私は素直に胸の想いを
ぶつけた。

「俺は、逃げたかったんだ、歩来・・・・
幸せそうなおまえをみるのが
つらいから・・・・・
芳樹に触られる歩来を見るのが
つらかったんだ。」