「そりゃぁ・・・?そりゃぁ何?」

「そりゃぁ、紗実を傷つける奴は許さないからさぁ。」

結衣は、照れ隠しをするように、雑誌を読み始めた。

『君と過ごす初めてのX'masday』

『歩く人並みかきわけて行こう』

♪~♪♪~♪~♪♪~♪

『今年は1人じゃないX'masday』

『平凡だけど君とのメリーX'mas』







昂樹からの着信音だ・・・。

私が戸惑っていると、結衣は、私のケータイを、私の手においた。


私が顔を上げると、


結衣はニコッと笑った。

「紗実には出来ると思うよ。ケジメ着けてきな!」


「うん・・・。」


ガチャ。


「はい・・・。」





「もしもし・・・紗実か?」

昂樹の声だ!

私の中は安心感でいっぱいだった。


「どう・・・したの?」


恐る恐る聞いてみた。

幸せを祈りながら・・・。

昂樹が帰ってくると、解釈しながら・・・。


「俺、美沙と付き合うことになったから。」


やっぱり・・・。

覚悟はしてたけどやっぱね・・・。


でも、もし本当に付き合うことになったとしても、

私に知らせなきゃいけないのかな・・・。


ヤバい。

涙が溢れてくる・・・。


「そっか・・・。幸せになってね・・・!」

私の精一杯の強がり・・・。

クリスマス・・・。

一緒に過ごせなかったね。

そうだ・・・!