「それはどういう意……」
「お前ら騒ぎすぎだ。近所迷惑になるだろ」
今まで後ろで、何も言わずに見守っていた蓮見くんが、急に声を出した。
すると、あんなに騒いでいたのに、鶴の一声のごとく、その一言でその場はあっという間に終結した。
「はは。ほーんと、若はキミに対して過保護だよねえ。こりゃあ、竜が嫉妬するのも無理ないね」
終結するや否や、そんな謎の言葉を残して去っていく、タケさん。
いやいやいやいや、そんな謎の言葉残して消えてかないでください…！
結局、この騒ぎの理由もわからなかったし……。
わかったのは、どうやら私は、竜くんに嫉妬されているらしい。ということだけ。
