「留美は俺が送るけど

 凪斗は薫が送ってくれるか?

 俺、逆方向なんだけどなぁ」

「私・・・ああ・・・

 でも、宇佐見君が嫌だと思うけど・・・」

「何言ってんだよ!らしくないぞぉ?」

俊也が、薫子の背中をバシバシ叩いた。

「薫さんすいません。

 俺が変な事言ったから・・・すいません」

「いや全然、ごめんね。

 私、情緒不安定な年頃なんだ!ハハ」

「薫さん、風邪気味なんじゃないですか~?

 あんまり食欲なかったし~。

 気を付けて下さいねぇ」

「そうなのよ。留美、ありがとう」

「じゃあな、凪斗頼んだぞ」

「うん。留美、遅くなってごめんね。

 おやすみ」

「おやすみなさ~い!」

みんな車に乗り込み、手を振って別れた。