「良いなぁ・・・」
隣から呟きが聞こえたので
横を向くと凪斗は前髪を触っていた。
彼が照れた時にするクセだ。
薫子は、猫を凪斗に渡して言った。
「してみて」
「え?」
「猫、嫌がるかも」
「猫?俺がしたいのは薫さんです」
「あぁ・・・」
薫子は、間の抜けた声で返事をした。
考えていたのに、実際そうなると
口の中が渇くのを感じ
自信もないので肩をすくめていた。
すると、彼の手が薫子の肩に乗せられ
ゆっくりと顔を近づけたので
薫子は少し顎を上げた。
彼の唇も渇いていて
朝のキスと変わらなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…