がりがりと音を立て、彼女がハッカのドロップを噛み砕いた。

全部食べるにしても、苦手なものはやはりさっさと食べてしまいたいらしい。

さっさと飲み込んでしまうと、また次を取り出す。

赤いそれは、恐らくイチゴ味なのだろう。

彼女はにんまりと笑い、口の中に放り込んだ。


「甘そう」


「そりゃ甘いよ。おいし」


「甘いものって美味しいの?」