「お待たせっ」

「あーやっと来たぁ。遅いよ。」

「いやー・・。トイレが混んでて・・さ。」


啓斗はあちこち目線が飛びながら私に謝った。

なぁーんか怪しい・・。

でも、まいっか。


「じゃ行こうっ」



2人で向かった先は大きなツリーの前。

デパートの前にあるんだけどそこは毎年カップルで埋め尽くされるんだ。

まあ私達もその中の1人なんだけどね。


「きれいだねー」


もちろんツリーにはイルミネーションがされていて

赤、青、白、黄色・・

カラフルに光っている。

ツリーも大きいから迫力が凄い。


ツリーから目線を外すと、隣にいるカップルが目に入った。

丁度プレゼントを渡すところだった。


あっ!!!!

私もじゃん。

啓斗にプレゼント・・渡さなきゃ。